「永遠の命と思って夢を持ち、今日限りの命と思って生きるんだ。」

ある方から頂いた「池田大作とデューイ」とのタイトルが付された原稿の続きを、以下ご紹介致します。

 

        記

 

三者はいろいろな問題について語りあうが、最終的に、デューイの宗教論を扱う。

 

池田 宗教の目的は「人間の幸福」にある。あくまでも「人間のための宗教」であって、「宗教のための人間」であってはならない一。

これは「生命の世紀」の宗教ルネサンスを目指し行動を続けてきた、私どもSGIの根本の理念であり、出発点です。

そこで次は、デューイ博士の宗教論『誰でもの信仰』に焦点を当てながら、博士が主張した「宗教性の復権」の意義や、現代社会における宗教の役割などを語りあっていきたいと思います。

『誰でもの信仰』は、『経験としての芸術』と同時期に刊行されました。どちらも経験や想像力といった要素に着目し、人間が本来もつ善性を発揮するための方途を模索したデューイ後期の思想を代表する著作と言われます。

そのなかで博士は、既成の宗派や教義などを示す「宗教」(religion)と人間一人一人のなかに具わる「宗教的なもの」(the religious)を峻別します。

そして後者こそ、現代に必要なものであるとして、「宗教」から「宗教的なもの」を解放することの必要性を訴えていますね。

ヒックマン 略。

池田 デューイ博士は「宗教的なもの」を、宗派や階級や民族に制限されない「誰でもの信仰」と呼びました。そしてこの「人類にとって、共通な誰でもの信仰」を「もっと鮮明にし、もっと溌剌とさせること」が我々に「残された仕事」である、と述べています。

博士は、既成の宗教には、日常生活から遊離した「超自然的」なものや、その考え方から派生した様々なもの― 「夾雑物」があると考えました。

そして伝統宗教は、宗教が本来もつ理想的な要素とは直接関係ない、各時代の信仰や慣習的行事などの重荷を負わされていると洞察しました。

仏教では、儀式や制度を「化儀」(化導の儀式)といい、「化法」(教化するために説いた法)と立て分けております。この「化儀」については、時代や地域によって変遷があり、あくまでも「方法」や「手段」であり、宗教の目的そのものではないと捉えています。

トインビー博士も、宗教の本質的なものから、歴史の産物である“付随的なもの”をふるい分け、本質を捨てよと強調されていました。いわゆる宗教の「本質剥離」という命題です。まさにこれは、デューイ博士の思想と符合する主張ではないでしょうか」(409-411頁、pp.249-250.

 

デューイの宗教論である『誰でもの信仰』という表題は、東京大学・大正大学名誉教授田丸徳善先生の恩師である故岸本英夫博士がつけたA Common Faith の意訳表題である。池田大作氏ないし「代作」者は、日本語版ではこの意訳を用いて文章を表している。だがこの『誰でもの信仰』という表題を使わない研究者も日本にはいる。なぜならば、A Common FaithCommonは、通常、「共通の」という意味であり、「誰でもの」という意味ではないからだ。そしてデューイはcommon community, communicationのような言葉を密接に関連付けて理解している。Commonという言葉はデューイの共同体論やコミュニケーション理論と厳密に関連している。

ともあれ、池田大作氏は、デューイからの引用にあたって古今のデューイ翻訳本、時には翻訳のないものから引用して、ガリソン博士、ヒックマン博士と応答している。これは英訳?本の読者からすれば、あたかも池田大作氏が難解なデューイの著作をすらすらと読み解いているような印象を与える効果を発揮している(英訳版の場合、注釈では原典からの引用となっている)。本稿では引用しなかったが、デューイの詩まで池田大作氏は暗礁しているかのように語る。このデューイの詩に関しては、鶴見俊輔氏の著作に翻訳が一部あり、池田大作氏ないしゴーストライターはそれを引用しているのであろうが、英語版では、原典からの引用になっている。

批判的なことばかり書いたが、こうした形式的なことを除けば、この本は日英両版とも大変よく書かれている。正直、私も学んだことがあった。デューイの先駆者としてのホイットマンの役割などは、私自身、完全に見落としていた。しかしながら、この本の目的は、本自体の内容いかんではなく、むしろ池田大作氏がいかにものすごい知性を有しているかを宣揚する目的で書かれたものであり、さらには創価学会の思想=デューイの哲学という図式を洗脳同然のやり方で信者に思い込ませる点にある。それは本論で引用した対談の端々からおのずと明らかであろう。

 

         つづく




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         記
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KJ法、マインド・マップ、ロールプレイングなどの技法を取り入れ、映画なども教材として活用しながら、学生と教員が相互に学び合うという参画型の授業を実践しています。現在の研究テーマの中心は、法教育です。
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