「髙倉さん、社会的に重要な事件が起こった時に、聖教新聞がどのように報じるかに、俺は関心を持っているんだ。」
創価学会本部の近くにあるシナノ企画の応接室で、和田公雄元創価学会海外相談部長は私に語りました。
この和田氏の発言の日時は忘れました。しかし、その時のことはよく覚えています。なぜならば、この日以来、私の聖教新聞の読み方が変わったからです。
本日9月10日の一般の新聞は、北朝鮮が核弾頭爆発の実験に成功したことを第一面で大きく報じています。
ところが、聖教新聞の第一面には、「韓国-代表的な工業都市-浦項市から SGI会長夫妻に名誉市民証」という大見出しが付いた記事が、池田夫妻の顔写真と授与式の写真とともに掲載されています。
浦項市からの「名誉市民証」が外国人に贈られたのは初めてのことで、その授与式は8月26日だったとのことです。
なぜ、8月26日に行われた授与式のことが、9月10日に報じられるのでしょうか。
聖教新聞の第一面の左側には、「誓願と行動の広島-原田会長と共に総会」との見出しが付いた記事が掲載されています。
この総会が開催されたのは9月9日で、原田会長が「一人の弟子として、師匠の期待に勝利で応えていこうと呼び掛けた。」とのことです。
では、一般の新聞が一面のトップで大々的に報じている北朝鮮の核弾頭爆発実験成功のニュースは、聖教新聞の何面に掲載されているでしょうか。
聖教新聞の第十面に、「ソウル時事」と「ニューヨーク時事」の記事を引用する形式で、「北朝鮮5回目核実験」との見出しを付けて報じています。
また、聖教新聞の第十面には、「首相『断じて許容できない』-厳重抗議、関係各国と連携も」との見出しが付された記事も掲載されています。
なぜ、聖教新聞の第一面には、北朝鮮の核弾頭爆発の実験が掲載されていないのでしょうか。
なぜ、北朝鮮に対する抗議表明がなされていないのでしょうか。
9月10日の聖教新聞は全部で十二面の構成です。しかし、どこにも、宗教法人創価学会と池田大作創価学会名誉会長の北朝鮮の核実験に関する「見解」は掲載されていません。
もし、池田大作創価学会名誉会長が、原水爆使用禁止の宣言を行った戸田城聖創価学会第二代会長の「真正」の弟子であるならば、もし、創価学会が「平和と教育と文化の団体」であるならば、おそらく、聖教新聞の第一面には、つぎのような大見出しが掲載されるのではないでしょうか。
「池田SGI会長は、各国SGIの代表ともに、北朝鮮に厳重に抗議」、「原田創価学会会長は、原爆投下の地 広島で北朝鮮を強く非難」
聖教新聞さまへ。
「池田SGI会長は、各国SGIの代表ともに、北朝鮮に厳重に抗議」、「原田創価学会会長は、原爆投下の地 広島で北朝鮮を強く非難」
ぜひ、そう書いていただきたいです。
大学と各種の専門学校で、法律学、哲学、社会学、家族社会学、家族福祉論、初等社会、公民授業研究、論理的思考などの科目を担当しています。
KJ法、マインド・マップ、ロールプレイングなどの技法を取り入れ、映画なども教材として活用しながら、学生と教員が相互に学び合うという参画型の授業を実践しています。現在の研究テーマの中心は、法教育です。
私は命ある限り、人間を不幸にする悪と闘い抜く覚悟です。111歳までは、仕事をしようと決意しています。