山本哲也創価学会副会長が、私を名誉棄損で訴えた裁判の一審判決の続きをご紹介させて頂きます。
記
キ 被告は,本件会談に向かう途中,和田から,「優秀な人間を殺したくない」 と告げられた旨陳述し(⑥,乙19、21),その裏付けとして録音体及び録音反訳書を提出する(乙29,乙30の1,2)。
しかしながら,和田の上記発言内容は,その前後の文脈に照らすと,被告が創価学会内での地位を失うことを憂慮しているに過ぎないことがうかがわれ,被告に対する殺害予告であると解することはできないから,被告の言動を封殺するために被告又はその家族に対し具体的な危害を加えることまでをうかがわせるものではない。
また,被告は,本件会談の終了後,和田から,本件会談の前日に被告と和田とが待ち合わせた場所の付近に多数の創価学会員がいたこと,かかる待合せに被告が現れなかったため,創価学会の特殊部隊に拉致されて暴力的な取調べを受けているのではないかと心配したことなどを告げられた旨陳述する(乙20, 27)。
しかしながら,和田の上記発言内容を客観的に裏付ける証拠はないところ, 原告は,被告と和田との待合せ場所に待機するよう創価学会の職員に指示したことはない旨供述することに照らし(甲5),和田が上記発言をしたとは認め難い。なお,和田の上記発言内容自体,必ずしも,原告と和田とが共謀の上,被告を拉致することを企てたことをうかがわせるものとまでは認め難い。
ク 甲14,乙29,乙30の1,2及び弁論の全趣旨によれば,被告が,創価学会及び池田等の幹部に対する批判的表現を記載した日記をその妻に渡したところ,これが妻から創価学会の関係者に渡されるなどし,平成20年2月24日の本件会談において,被告は,原告から,その日記の内容等について問い質されたこと,また,創価学会の四国における会合情報を被告が漏洩した疑いが持たれていることについても問い質されたが,被告はこれを一貫して否認したこと,そして,本件会談の際,その日記の記載内容等に関して,和田が,被告に対し,和田宛ての詫び状を書くことを要求し,被告は「和田さんがそう言われるのであれば,敢えてわたしちゃんとしっかり,本当にご迷惑かけていますから,実際に書きます。」などと応じたこと,被告が,その日記に関し,「公開されてないものを基にして,分析して,そんなことで追及してやるとか,問題にするとかいったら,脅迫です。わたしは本当に申し訳ないけれども,創価学会の。」と発言したのに対し,原告が,「それおっしやったら危ないですよ。」と述べて,被告の発言を制止したことが認められる。
しかしながら,本件会談の内容全体に照らすと(甲14,乙29,乙30の1,2),原告及び和田の上記言動をもって直ちに,被告の言動を封殺するために被告又はその家族に対し,危害を加える旨を告知して脅迫,強要をし,又は被告を逮捕,監禁して傷害ないし殺害することを計画していたことをうかがわせるものとは認め難い。
また,本件会談の内容自体から(甲14,乙29,乙30の1,2)原告が,被告に対し,被告の言動を封殺するために脅迫若しくは強要罪に該当する犯罪行為,又はその手段として殺人若しくは逮捕監禁罪に該当する犯罪行為を実行することを和田と共謀し,計画したなどとする本件各摘示事実の存在がうかがわれるものではない。
そして,そのほかに本件各摘示事実が真実であると認めるに足る証拠はない。
つづく
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大学と各種の専門学校で、法律学、哲学、社会学、家族社会学、家族福祉論、初等社会、公民授業研究、論理的思考などの科目を担当しています。
KJ法、マインド・マップ、ロールプレイングなどの技法を取り入れ、映画なども教材として活用しながら、学生と教員が相互に学び合うという参画型の授業を実践しています。現在の研究テーマの中心は、法教育です。
私は命ある限り、人間を不幸にする悪と闘い抜く覚悟です。111歳までは、仕事をしようと決意しています。