ある方から、「大御本尊問題の経過について」という文書を拝受しました。この文書は、インターネット上でも流布されているようですが、3回に分けてご紹介させて頂きます。
記
【2013/09/28】大御本尊問題の経過について
【1】 いわゆる「本門戒壇の大御本尊」と、総本部に安置される「創価学会常住御本尊」について、最高幹部の一部が、教義的な意義の変更を強硬に推し進めています。御本尊は、根木尊敬の対象であるがゆえに、御本尊に関する教義は信仰の根本をなしています。現在、一部幹部が進めているような形で教義変更が拙速かつ拙劣に進められれば、日本でも海外でも会員の信仰が動揺し、組織に混乱が広がることは確実です。また、宗門からの攻撃にも十分な応戦ができず、学会が教義論争において敗北することは必死と考えられます。学会の存亡に関わる極めて危機的な状況にあります。
【2】 「学会常住御本尊」の意義付けについては、総本部の慶祝委員会のもと、専門の小委員会が、この9月に入って急遽、発足しました。出席者は谷川事務総長、金沢組織総局長、秋谷議長、八尋弁護士、森田康夫氏。そこに教学部から遠藤総合教学部長、森中教学部長と宮地が加わりました。御本尊という最重要の課題にもかかわらず、総本部完成前の2ヶ月前とスタートが余りにも遅く、発足当初より、準備不足の感が否めませんでした。それでも初めのうちは、議論を深めていくような雰囲気がありました。教学部側でも、忌憚なく意見を述べさせていただきました。しかし、回を重ねるうちに、この小委員会の開催趣旨が、既に内々で決定した方針を教学部に承認させ、その方針に即した説明文を作成させるところにあることが露になってきました。
【3】 教学部では、「戒壇の大御本尊」「創価学会常住御本尊」の意義づけについては、以前から研究を進めていました。この7月9日には、原田会長あてに「創価学会常 住御本尊と広宣流布の使命」というレポートを提出しています。その骨子は以下の通りです。
① 御本尊の本質は「一念三千自受用身」すなわち「南無妙法蓮華経即日蓮大聖人」という人法一箇の法体の顕示にある。
② 「戒壇の大御本尊」も、法主によって書写された御本尊(以下、書写本尊)も、同一の法体が顕示されており、そうした本質次元では共通している。
③ 御本尊が御本尊として成立するためには、上記の様に人法一箇の法体が正しく顕示されていることを第一の要件としつつ、「信心の本尊」であるがゆえに、どこまでも正しい信心で拝するという第二の要件が不可欠である。
④ 「戒壇の大御本尊」における戒壇・本尊の意義も正しい信心が介在しなければ成立しない。また「一閻題総与」という意義も、広宣流布があって初めて成就するものである。
⑤ 「創価学会常住御本尊」は、戸田先生が「大折伏大願成就の大御本尊」として当時の日昇法主に申請されたものであり、戸田先生は、この御本尊を拝して7 5万世帯の願業を成就された。また池田先生もまた、この御本尊を拝して世界広宣流布を進めてこられた。その意味で、創価三代の師弟の誓願の結晶ともいうべき御本尊であり、当時の和合僧団の化義に則り、法主の書写という形を取ったが、日蓮大聖人からの直受と拝するべきである。「戒壇の大御木尊」が木体、他の御本尊は分身であるという論理から、あくまで「南無妙法蓮華経即日蓮大聖人」という人法一箇の法 体の顕示が本質であるという、日寛上人が本来意図していた本尊義に引き戻すところに、このレポートの主たる目的がありました。
【4】 しかし、教学部としては、こうした教義の理解を徹底するには、主に以下の理由から、時間をかけて慎重に進めなければならないと考えていました。
① 学会は、教義的に宗門の伝統を受け継ぎ、いわゆる「大御本尊」を「本門戒壇の大 御本尊」「出世の本懐」「ー閻浮題総与」といった最重要の御本尊として位置づけしてきた。会員にも、何十年にも渡って、そうした方向で教育を徹底してきた経緯がある。
② 学会の採用している御本尊も、すべて法主による「大御本尊」の書写である。「創 価学会常住御本尊」、関西の「大法興隆所願成就」は第6 4世日昇書写。本部の「賞本門寺戒壇正本堂建立」の御本尊は第6 6世日達書写。全世界のほとんどの会員は、第26世日寛上人書写の御形木本尊を受持している。信仰の実態において学会は「大御本尊」あるいは法主書写の御本尊以外は、大聖人の他の真筆本尊をふくめ、大石寺門流以外に伝わるいかなる本尊も本尊として容認してきていない。
③ 宗門を批判する際、日顕の大御本尊否定発言や、大御本尊が「正本尊」として安置されている「正本堂」の破壊を論点としてきた。とにかく、学会員が確信をもって日々の信仰実践に励めること、すなわち学会員の安心と幸福が最優先されるべきであり、総木部も御本尊も教学も、全てそのために存在するというのが教学部の真情でした。
つづく
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安らけき朝の光に貴国を想う古の書に
「東表日出之国」と謳われ山高く 水麗
しき 風雅の国東海の小嶋へ
重畳の波浪越えあまたの文化もたらし
尊き仏法を伝来たりし師恩の国隣邦を
椋略せず 故郷の天地 守り抜く誉れの
獅子の勇たぎる 不暁の国
然れども 世紀の災禍いくたびか小国
の倨傲大恩人の貴国を荒らし大国の横
暴 平和の山河蹂躙す
アポジ(父) オモニ(母)の叫喚は
我が魂に響きその痛み須曳も消えず不
思議なるかな今 悲劇の祖国に巍巍堂
堂たる地涌の同胞湧き出で韓日新時代
へ 敢闘の前進を開始せり
敬愛せる貴国の友人いわく「心をとざ
して相対すれば戦いとなり胸襟を開き
相語れば平和となる」と過去を忘却せ
ず現当へ誠信尽くし人道と正義の大い
なる旭日昇る韓日友好の「新しき千年」
築かん無窮花(ムグンファ)の如き馥
郁たる幸と平和の楽園アジアと世界へ
永遠に拓かん と誓いつつ
1999年5月3日 池田 大作
大学と各種の専門学校で、法律学、哲学、社会学、家族社会学、家族福祉論、初等社会、公民授業研究、論理的思考などの科目を担当しています。
KJ法、マインド・マップ、ロールプレイングなどの技法を取り入れ、映画なども教材として活用しながら、学生と教員が相互に学び合うという参画型の授業を実践しています。現在の研究テーマの中心は、法教育です。
私は命ある限り、人間を不幸にする悪と闘い抜く覚悟です。111歳までは、仕事をしようと決意しています。