津村信一氏による大江戸仏教瓦版の続きを掲載致します。
      記
「欧米では懲役200年、あるいは300年という判決が出ることもあります。どうしてなんでしょう。200年も犯人は生きられないのに」
ーーたとえば幼児が両親を殺され、財産も奪われて家に放火されたとしましょう。当人は助かっても、親戚をたらい回しにされ、施設も転々として大変な苦労を背負わされてしまう。進学就職もままならず、結婚も断念せざるを得ないかもしれない。犯人は子供に対しても罪を作ってしまうんです。しかし過去の日本は殺人事件に公訴時効がありましたから、それを利用して犯人はうまく逃げ切った。皆さんはどう思います。公訴時効で無罪放免になったから、罪は消えたと思いますか。
「そりゃあ消えるわけないでしょう。あっ、そうか。だから欧米には懲役250年とか300年の刑があるんだ」
ーー子供は進学だって断念しなければならないし、仕事も低賃金長時間労働を強制されてしまう。病気や怪我で働けなくなったら、そこで人生お終いです。犯人は両親どころか、子供の人生も奪ったことになる。二人だけでなく、三人も殺してしまったことになるでしょう。仮に子供が死ななくて、孫の代にやっと生活が安定して幸せになったら、過去の嫌なことは忘れていくでしょう。だからそれまで罪は続くんですよ。孫の代までたった三代かもしれませんが、罪の深さは懲役200年どころか、300年だって不足かもしれない。
だから縁続の因縁という仏の説いた法があるんですよ。仏は過去・現世・(未)来世の三世を達観したうえで法を説くから仏法ですが、人々の罪に対する認識が進んできたからこそ、懲役200年という罪刑を定めるようになってきた。世間法がようやく仏法の一端を垣間見たということでしょうか。縁続の因縁はその一つです。だから仏法と世間法が融合しつつあるわけですね。日蓮聖人の『白米一俵御書』には、その詳しい説明があります。日蓮系教団の人よりも、むしろ世間一般の人に読んでもらいたいのです。
「日本人にはなんでも水に流す悪いくせがあります。そんな人間が腰を据えて日蓮法華(日蓮聖人の法華宗)を学ぶんでしょうか」
ーー以前の日本では殺人事件に公訴時効がありましたが、欧米から非難され、2010年に廃止されました。もう苛性ソーダで手の指紋を消し、逃げ得ということはできません。顎の骨を削って人相を変えてもダメです。
仏教はたしかに因果応報を説きます。そして因果・因縁で問題になることは、生老病死にまつわる一大事が多いことです。その他の対人関係・仕事・家庭家族のこと・経済的困窮なども過去世に因を作ったことが多い。これが長引いて葛藤を抱え込むから、来世まで尾を引くようになるのです。しかし全ての出来事が因縁で決まるわけではありません。些細なことなら、過去世で消えてしまう。だから人生は機械的な運命論ではないのです。それを説いて現世一代で解決を図るのが、法華経の奥義です。
創価学会が政権を取って30年間も日本を支配してきた。その間バブルが弾け、非正規雇用で賃金が下がり、貧困家庭が増えてきた。学校給食しかまともな食事ができない子供が増加し、子供食堂で命をつないでいる小学生もいる。その一方で裏金を作り、国民の主食米を食い物にした米騒動を起こしーー支持者から米をもらうからーー米など買ったことがないとうそぶく悪徳政治屋がはびこった。そんな悪人を支援してきたのが、創価学会公明党です。しかしそれも一世代30年で終わろうとしているでしょう。だから法華経を正しく信仰すれば、現世一代で怨敵は滅びてしまうのです。お釈迦さんというよりもむしろ釈迦如来自身が、法華経で語っていますね。『。』という金言を、皆さんは目の辺りにしているでしょう。だから人生は楽しむべきなんですよ。そうそう、こんな言葉もありました。『衆生所遊楽』。多くの人々が遊び戯れるところである。
そうそう、これはアメリカの世間法ですが、アメリカ映画で白人男性と黒人女性のセ○クスシーンは見たことないでしょう。ただ白人女性と黒人男性のセ○クスシーンはあるんですよね。つまりアメリカ映画では、白人男性と黒人女性のセ○クスシーンはタブーです。「そんな映画を作ったら、どうなるんでしょうか」
ーー後ろから撃たれてもいいんなら、自分でメガホンを取ってください。それがアメリカの世間法です。そうそう、フランス映画やイタリア映画でそんなシーンがあるかどうか、確認してください。もしあったら、私も観てみたい。
      つづく
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KJ法、マインド・マップ、ロールプレイングなどの技法を取り入れ、映画なども教材として活用しながら、学生と教員が相互に学び合うという参画型の授業を実践しています。現在の研究テーマの中心は、法教育です。
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