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「永遠の命と思って夢を持ち、今日限りの命と思って生きるんだ。」

大江戸仏教瓦版 その3


 


津村信一氏による大江戸仏教瓦版の続きを掲載致します。


 


         記


 ではもっと卑近な例を挙げましょう。今日は可燃物収拾の日です。そんな時に不燃物を出して知らん顔したらどうなります。収拾する人も家の前のゴミ捨て場を掃除する人も、面白くないでしょう。しかし違反する人は無頓着で、不燃物の日に可燃物を平気な顔で出すんですよ。そんなことが続いたら、お掃除する人だけじゃなくて、近所の人も面白くないでしょう。だから違反したら、気づいた人がその家に可燃ゴミも不燃ゴミも投げ入れるようになる。そしてゴミ屋敷になって、家にカビが生えてしまった。では、それはいったい誰が悪いんでしょうか。もとはみんな非常識なゴミ捨てをした人が悪いんでしょう。たとえ裁判で勝っても、自己の非は責められますよね。思うほどの賠償は得られません。


  さて、人は右、車は左は国法です。仏教では王法と表現します。非常識なゴミ捨てに対する制裁は世間法です。だから「若有悩乱者。頭破作七分」は、仏法の道理に迷う人は、目に見える形で国法や世間法の道理に背き、不幸になるということです。仏法は国法や世間法と違って目に見えません。電気と同じように過った使い方をしたら感電し、場合によっては死んでしまうのです。


「例えば三歳の子供がマッチで火遊びし、家も自分も焼いて死んでしまうのは世間法でしょうか」


ーーそうです。世間法になります。仏教では人間の精神面を〃心識〃といいますが、それが未だ発達していないので、自分にとって苦(害)か、楽(利益)か、あるいはどちらでもない(捨)の判断ができない。だから家も自分も焼いて死んでしまうんです。目に見えないから、知らないからといっても、国法や世間法は存在しているのです。仏法もそれと同じですが、一般人は容易に知ることができないから、苦悩を抱えて悶々とする。だから仏は透徹した智慧によって道理と非道理を見極め、法を説くのです。それが仏法です。


「裁判は弁護人と検察でずっと道理・非道理のせめぎあいが続くんですが、目に見えない仏法では、それをどのように解決するんでしょうか」


ーー何も難しく考える必要はありませんよ。正しい教えを正しく修行すれば、道理的に解決するようになるのです。朝夕法華経で唱える第十六章如来寿量品に説かれてあります。


 


     どうしても仏にお目にかかりたいと思い、


     命さえ惜しまなくなる。


     その時に私と多くの僧は


     倶に霊鷲山に出てくるのである。


     私はこのように語る。


 


  我自語衆生から仏の説法が始まります。説法の内容は、礼拝する当人がもっとも悩んでいるストレスの対処法です。だから現実世界で、目に見える形で、道理に則った正しい解決が出てくるのです。日蓮聖人は『白米一俵御書』の中で、次のように語っています。


 


 若し深く世法を識らば、即ちこれ仏法なり。


 やがて世間の法が仏法の全体と釈せられて候。


 


 この文の〃識らば〃ですが、識るは単に知ると違って、深い認識の上に成り立つ言葉です。それには物事の道理と非道理を明確に立て分けできなければなりません。仏法という法則は道理と非道理を峻別し、厳格な境界を置くことです。道理を、非道理をといいます。


  日蓮聖人は法と非法・破法は左右の定まれる法として、法に対しては『有供養者。福過十号』と置き、非法・破法に対しては『若有悩乱者。頭破作七分』とめたわけです。


      つづく




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KJ法、マインド・マップ、ロールプレイングなどの技法を取り入れ、映画なども教材として活用しながら、学生と教員が相互に学び合うという参画型の授業を実践しています。現在の研究テーマの中心は、法教育です。
私は命ある限り、人間を不幸にする悪と闘い抜く覚悟です。111歳までは、仕事をしようと決意しています。
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