昨日から掲載しておりますシナリオ「三つ子の魂百まで-三歳児から学ぼう日本国憲法を-」のつづきをご紹介致します。このシナリオは、2021年度のさぬき映画祭シナリオコンクールに応募した作品です。
結果は落選でしたが、貴重な体験となりました。ご高覧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
三つ子の魂百まで-三歳児から学ぼう日本国憲法を-
1 香川大学・6号館・6階・階段横の部屋
入り口に社会科研究室と記された暖簾。ソファーに寝そべるTシャツとジーパン姿の黒田賢治(20)。Tシャツには、香川大学教育学部と記載。テーブル横のパイプ椅子に水玉模様のワンピースを着た眞鍋早苗(19)と青いカッターシャツと黒いスラックスの星野洋平(19)が向かい合って座っている。
早苗「(ため息)遅いわね」
洋平が壁の時計を見上げる。
賢治「俺、バイトがあるのに」
洋平「どうしましょうか?」
賢治「(笑いながら)遅刻者を責任者にしようぜ」
洋平「賛成」
賢治「決まったな」
早苗「ちょっと待って・・・」
2 同・社会科研究室入り口
暖簾が開く。社会科研究室と記載されたピンクのTシャツと青いスカートを着用した大塚希望(19)が息を弾ませながら入ってくる。
希望「ごめんなさい。授業が長引いたの」
賢治「もう打ち合わせは終わったよ。満場一致で希望さんが責任者に決まったよ」
早苗「(口を尖らせながら)ちょっと待ってって言ったじゃない」
洋平「いいから、いいから。知っているよ」
希望「(驚いた顔で)何を知っているの?」
洋平「希望ちゃんは、高校で演劇部の部長だっただろう」
希望「そうだったけど」
賢治「俺達のグループは劇の担当だろう。希望さんが適任だよ」
早苗「確かに、希望ちゃんは部長だったわ」
賢治「(笑いながら)決まりだね。俺、今からバイトだから」
賢治は、口笛を吹きながら部屋を出て行く。洋平も後を追う。
つづく
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大学と各種の専門学校で、法律学、哲学、社会学、家族社会学、家族福祉論、初等社会、公民授業研究、論理的思考などの科目を担当しています。
KJ法、マインド・マップ、ロールプレイングなどの技法を取り入れ、映画なども教材として活用しながら、学生と教員が相互に学び合うという参画型の授業を実践しています。現在の研究テーマの中心は、法教育です。
私は命ある限り、人間を不幸にする悪と闘い抜く覚悟です。111歳までは、仕事をしようと決意しています。